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【ペットの手作りゴハン むくみ・冷え編】



9月も残すところ1週間を切りました。
日中の暑さも和らぎ、夜は少し寒いくらいの気温になりましたが、夏の暑い時期に体調を崩しまだ少し引きずっているという方もいらっしゃるかと思います。

人間だけではなく、動物も同じように夏の暑い時期に体調を崩して、そのまま続いている愛犬、愛猫もいらっしゃるかと思います。

漢方・薬膳の発想から「気」と「血」と紹介が続いてきましたが、最後となる「水」に絡め、本記事では季節によって症状が出やすいものにフォーカスをして見ていきます。

そこで本記事では、
・湿度が高い時期、低気圧が近づいている時に出やすい症状
・薬膳の発想から症状の改善を考える
・簡単にできるおすすめのレシピ
をご紹介したいと思います。


1. 湿度が高い時期、低気圧が近づいている時に出やすい症状




日本で湿度が高い時期といえば真っ先に「梅雨」が思い浮かぶと思います。
また、発達した低気圧が一年で最も多い季節は春であり、昼夜で気温と気圧が激しく変動することが体調を崩す要因となりますので、最も気を付けるべき時期の一つと言えるでしょう。
では具体的にどのような症状に出てくるのか見ていきましょう。

・むくみ
人と同様に動物にもむくみがあります。
犬は四肢、目および口唇部周辺にむくみが現れやすく、猫は四肢がわかりやすいので飼い主さんは注意して観察しましょう。

犬、猫のむくみは触るとひんやりと冷たい感じがして、さわっても痛みのない腫れとして確認できることが特徴のようです。
打撲や打ち身の腫れは赤くなり、触ると痛がったりしますので、触ることで判断しやすくなると思います。

また指で押しても元に戻らない(戻りにくい)ということが多いようです。

・体の冷え
気温が上がってくる春先や梅雨時期に冷えというと意外に思われるかもしれません。
これは気温等の外部要因ではなく、体温調整が上手くいかない等の内部要因によるものを指します。
免疫力の低下が原因となりますので、代謝や血行が悪くなってしまっている状態です。

愛犬、愛猫の肉球を触ってみてください。
冷たく冷え切ってしまっていませんか?

犬の場合は運動の後、散歩の後は一時的に温かくなりますのでタイミングを見ながら1日に何度か触ってみるというのがポイントになります。

・吐きやすい(嘔吐)
胃の中に一度入ったものを吐き出すことを指します。
吐く前に腹部の筋肉が収縮し、おなかを上下させるしぐさがよく見られるようです。

血が混ざっていたり、繰り返し激しく吐く場合は消化器系の病気や感染症の疑いがありますので、動物病院で診察を受けてください。

※飲み込んだものが胃に入る前に逆流して口から吐き出される吐出とは異なりますので注意してください。


2. 薬膳の発想から症状の改善を考える




むくみ、嘔吐、冷えと症状を上げてきましたが、実はいずれも「気・血・水(き・けつ・すい)」の中の「水」の働きが正常でない場合に見られる症状です。
※薬膳の場合は「水」ではなく、津液(しんえき)と表されますが、今回は「水」で統一いたします。

代表的な「証(しょう)」として、「水毒(すいどく)」というものがあります。
※水滞(すいたい)とも表されます。

これは水分代謝の異常で「水」が体内に滞っている状態を指します。
水分の巡りが悪くなることで、体中に十分な水分が行き渡らず体温調整ができなくなり冷えが生じ、冷えが生じることで胃腸の働きが悪くなり嘔吐しやすくなります。

むくみに関しては水分の巡りが悪いというだけではなく、水分の摂取量が不足することで、体は逆に体の中にある水をため込もうと働きます。
その結果、余分な水分がたまってしまい、むくみが発生する原因となります。
これらは人も同じです。

また、上述した症状の他にも
「下痢を良くする」
「お腹がグルグルと鳴る」
「水のような鼻水が出る」
「泡のような痰をはく時がある」
といった症状が見られるので、飼い主さんは気を付けて観察をしてあげてください。
高温多湿、低気圧の際は更に注意が必要です。

これを解消するためのレシピを事項であげますが、水の巡りを促すために運動や散歩なども有効な手段となります。
極端に冷たいものはさらなる水分代謝の低下を招く恐れがあるため、なるべく控え、日頃から体に余計なものがたまらないよう注意してみることが重要になってきます。


3. 簡単にできるおすすめのレシピ




それらを解消するために「冬瓜」を使ったレシピと、「ゴーヤ」を使ったレシピをご紹介します。
どちらも水毒(すいどく)の原因となっている体の中に滞った余分な水分を外に出して水分の循環を促してくれる効果がありますので、むくみの解消には抜群の効果があります。

また水分代謝が正常になることで、むくみ以外の症状、体の冷えや嘔吐も改善されるかと思いますが、冷えが続く場合は少量の「生姜」を摺り下ろしたものを加えてみてください。

漢方としての生姜はそのままの生姜(しょうきょう)と蒸してある乾姜(かんきょう)に分かれます。
生姜は加熱をすることでショウガオールという成分を増え、温める効果が強くなります。
冷えの対策として使いたい場合は、上記のように熱を加えた生姜を、むくみの解消に用いたい場合は生の生姜を使うなど、使用用途にも違いがあります。
※辛味もありますので与えるのは本当に少量です。

冬瓜のスープ
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【材料】
冬瓜、鶏ひき肉、枝豆、片栗粉

【作り方】
① 冬瓜を適当な大きさにカットし、軽く炒めます。
② 枝豆は下茹でして、さやから出しておきましょう。
③ 鶏肉はそぼろになるように鍋に入れて火をかけ、火が通るまで箸でほぐします。
④ ①で炒めたものに、お湯を入れて熱が通るまで火にかけ、枝豆と鶏肉そぼろを加えて、少量の水溶き片栗粉でとろみを出したら完成です。

ゴーヤチャンプルー
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【材料】
ゴーヤ、豆腐、卵、豚肉

【作り方】
① ゴーヤの中の種と綿を丁寧に取り、適当な大きさ(輪切り)にカットしておきましょう。
② 豆腐もカットして、軽く下茹でしておきます。
③ 牛肉は食べやすい大きさにカットしておきましょう。
④ カットしたゴーヤ、豆腐、牛肉を一緒に炒めて、火が通ったら、とき卵でとじて完成です。

※苦味がありますので、様子を見ながら与えてください。

あなたの愛犬・愛猫が今どういった症状なのか、以下のページでウェブ問診が可能です。
こちらもぜひご覧になってください。

https://pet-kampo.com/diagnosis