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【ペットの手作りゴハン お腹編】材料は3つだけ!お腹にやさしい簡単レシピ



ここ数年間で「犬 手作り ご飯」というワードを検索をする人が2倍以上に増えたと、検索エンジンのGoogleでトレンドが出ています。
また、手作りご飯のためのレシピ本も多く発売され書店に並ぶようになりました。

愛犬・愛猫のことを大切に想い、栄養バランスが整った食事を与えたいと思う飼い主さんは非常に多いと思います。
また、手作り食を通して愛犬・愛猫を喜ばせたい、コミュニケーションをとれるという点も大きいと思います。

しかし一方で手作りする場合は、人と犬・猫で必要な量、栄養バランスが異なる点に注意が必要となります。
また、絶対に与えてはいけない野菜、食材がありますのでどういったものがNGになるのか事前に確認をしておく必要があります。

そこで本記事では、犬の手作り食にフォーカスをして
・手作り食のメリット
・手作り食で注意、気を付けたい点
・簡単にできるおすすめのレシピ
をご紹介したいと思います。

与えてはいけない野菜、食材についてはサイト内で「獣医師が警告する危険な食べ物」というタイトルでさらに詳しい情報をご紹介しています。
そちらをぜひご覧になってください。
https://pet-kampo.com/blogs/6


1. 手作り食のメリット




手作り食のメリットは大きく3つと考えます。

・出来立てのごはんを与えられる
やはり温かみがあるご飯の方がドッグフードなどよりも食いつきが良くなる可能性が高まります。
「手作り食で注意、気を付けたい点」でも後述しますが、犬は人肌程度のご飯を好んで食べるようです。
温かいご飯の方がはより香りが立つので、食欲が湧くようです。
そういった部分は人間と同じですね。

・食材から水分を摂取できる
犬は足の裏の肉球部分にしか汗腺がないため、人と比べて体温調節が苦手です。
十分な水分摂取をしなければ脱水症状や熱中症を引き起こしてしまいます。

人間のように汗をかいて体温調節をすることができないため舌を出して呼吸をすることで、唾液を蒸発させて熱を放出し、体温を下げています。
唾液が蒸発すると体内の水分が不足するため、暑い日にはたくさんの水分をとる必要があります。

ドッグフードには10%程度の水分しか含まれていないため、水分摂取に適していません。
野菜やフルーツなどには多くの水分が含まれているので、手作り食を通じて自然に水分を摂取することが可能となります。

・与えている食材・原材料を把握できる
ペットフードの原材料の産地や仕入先が不明なものは与えたくない、愛犬には安心・安全なものを常に与えたい、と考える飼い主さんは少ないないはずです。
また、アレルギー体質の問題等も考えられます。

手作り食を与える場合は、食材や原材料を自分で準備しますので、それらを全て把握できるという点が大きなメリットになると考えます。
既製品のドッグフード等を与える場合には、基本的にはすべての原材料、食品表示を注意深くチェックしなければどのような物質が入っているのかがわかりません。

また、愛犬の体調、状態に合わせたものを常に与えることができます。
例えばダイエットに適した低カロリーの食事、病気の予防に適したごはんなど、常に健康状態の維持に配慮することができます。

・愛犬とのコミュニケーション
いつも同じドッグフードを与えるのではなく、匂い、形、固さの違う手作り食を与えることで、食いつきの具合、食べ残しがないかを見ることができます。
様子を見ながら、内容を変えながら、作ることでより愛犬の嗜好性を確認することができます。
また、手間をかけて手作りし、温かみがあるご飯を与えることで、飼い主さんの愛情が伝わり絆が深まります。


2. 手作り食で注意、気を付けたい点




手作り食は大きなメリットがある反面、注意点する点もあります。
本記事では基本的となる注意点を2点をご紹介します。

・温度の調整
上述しましたが、犬は人肌程度の温度のご飯を好んで食べます。
人間と同じようような温度、熱々のご飯は食べることができません。
温度が高いものは火傷のリスクが生じます。

人と違い犬は温度の様子をみながら口をつけたり、冷ましてから食べたりなどができません。
飼い主さんがやけどをさせないように注意し工夫しましょう。

・味付け
1. 手作り食のメリットの「食材から水分を摂取できる」でも書いたように、犬は汗をかきません。そのため、人と違い汗によって塩分を体外に排出しないため、塩分過多になりやすいのです。

人が食べるものと同じ味付けにすると塩分過多になります。
そういった理由から犬の手作り食は味付けがほぼ不要です。

また、人のご飯の残り物をそのまま与える飼い主さんもいるようですが、注意が必要です。


3. 簡単にできるおすすめのレシピ




本記事では手作りということに加え、漢方で最も重要な考え方となる「気・血・水(き・けつ・すい)」という概念を、薬膳の視点を合わせ解説したいと思います。

人の体においてもっと重要なものとされる「気・血・水」の3つの要素で体が構成されていると考えるものです。
※薬膳の場合は「水」ではなく、津液(しんえき)と表されますが今回は「水」で統一いたします。

それぞれの役割は、
「気」は生命活動のエネルギーとなり血や水を動かすもの
「血」は血液にあたります。全身に酸素や栄養を運んだりする重要な役割を担うもの
「水」はリンパ液や汗、尿、鼻水など、血液以外の体液のことを指すもの
となります。

薬膳では「気・血・水」のそれぞれに関連した「証(しょう)」があります。
今回は最初に記述されている「気」に関する「証」とレシピを紹介いたします。
※「証」とは現代医学でいう病名のようなものです。

本記事では「気」に関連する「証」の代表的なものを2つ上げます。
気虚(ききょ)と言って、エネルギーとなる「気」自体が不足するもの、気滞(きたい)と言って「気」が体を循環せず滞っている状態が代表的なものと言えるでしょう。

気虚の場合に体に見られる症状は、消化機能が弱るため主にお腹の不調(くだし)や、食欲不振などが見られます。
気滞の場合は気が停滞するため胃やお腹が張ったり、げっぷやおならが多くなります。
飼い主さんは注意して観察してあげてください。

これらの症状に対して気の不足を補ってくれる、加えて食欲不振・無力感の解消に良いとされている野菜の「キャベツ」を使った手作りスープをおすすめします。

キャベツは基本的には生でも加熱したものでも、食べさせることができます。
キャベツは低カロリーで栄養価の高い野菜で、粘膜の修復に作用すると言われており、荒れた胃を正常に整える効果があります。
また、食物繊維が含まれているため、便秘対策にもいいでしょう。
消化に良いので老犬にも向いています。

注意点としては、キャベツに含まれるビタミン類は水溶性のものが多いことから水洗いしたり煮たりすると、これらビタミン類が水に溶け出してしまいます。そのため効果を期待する場合には生で与えるか、スープで与えるのが良いと考えます。

キャベツと鶏のササミの手作りスープ
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【材料】
キャベツ、トマト、鶏のササミ

【作り方】
① まずは鶏のササミの筋を取って、下茹でします。鶏のササミに付いている筋をしっかり取っておきましょう
② 筋を取ったら、軽く下茹でします。冷めたら、適度な大きさにカットしておきましょう。
③ キャベツ、トマトを犬が食べやすい大きさにカットします。
④ 鍋に水を入れ、カットした鶏のササミ、キャベツ、トマトを柔らかくなるまで煮込んだら完成です。

※ 2. 手作り食で注意、気を付けたい点でもご説明したように特別な味付けは不要です。

あなたの愛犬・愛猫が今どういった症状なのか、以下のページでウェブ問診が可能です。
こちらもぜひご覧になってください。

https://pet-kampo.com/diagnosis